先日の硫黄岳、追記。

じん

2009年02月09日 15:37

硫黄岳への長野県側からのアプローチは一般的に二つ。
ひとつは桜平から夏沢鉱泉、オーレン小屋、夏沢峠を経由するルート。
もう一つは、美濃戸から赤岳鉱泉、赤岩の頭を経由するもの。

情報では桜平まで自家用車は入れなくなったとのこと。
(夏沢鉱泉の情報より)
なので今回は美濃戸から。

美濃戸から赤岳鉱泉への道(北ルート)は、懐かしい限り。
二十五年前、高校生の時に歩いたことがある。
去年の晩夏にお山に復活して以来、赤岳には二回ほど登らせて頂いているのだが、
どちらも美濃戸から南コースをたどって行者小屋を経てのルートだった。

美濃戸の駐車場の管理をされている赤岳山荘の扉の隙間に、
車のナンバーと日帰りであることなどを書き、
一日1000円也の駐車料金を入れた封筒を差し込んで、
5:30 ヘッドランプをつけて出発。

北沢コースは堰堤広場までの小一時間ほど車道を歩く。
一般車はもちろん進入禁止だけれど、
広い道は私の旧式ヘッドランプの暗い明かりでも歩きやすかった。

堰堤広場に着いた頃、辺りもだいぶ明るくなり、ヘッドランプを消灯。
トレースもはっきりとついていて歩きやすい。
こんな道を歩いているとうれしさの余り、だんだんと顔がほころんでくるような気がして。




雪景色は大好きだ。
大きな木は以前私が歩いた時にも会ったことがあるはずだ。
「お久しぶりです」なんて声をかけ、そっとその幹に触れながら・・・。
これは川の写真だけれど、
ぽっこりした雪がかわいいでしょ?




不思議なもので、歩くスピードで感じたことは結構覚えているものだと。
ここで昔、写真を撮ったな、とか。
再び生きて自分がここにあることがうれしかった。

そんなことを思いながら、赤岳鉱泉到着。
7:23 おぉ、これがアイスキャンディーですね!







さて、ここからは初めての道。
まずは赤岩の頭を目指しましょうか。

途中、頭上にこんなものが。



頭にグサッと刺さった一コマ漫画を想像してみたり。
(カメラのレンズが凍っていて白っぽいですね・・・)


赤岩の頭にはあっけないほど、ひょっこりと到着。
樹林帯から抜けたら間もなくです。

赤岩の頭直下。
ガスが切れるといいお天気で。




赤岩の頭、ガスにまかれていますが。
9:12



この後の硫黄岳山頂記事は、前回に書いたとおり。


帰りの道(下り)も登りと同じルートを。

赤岩の頭から少し下った所にある、印象的だったダケカンバの木。




おっ、大同心様のお出ましだ。


私は岩も氷もやらないけれど、この大同心、小同心の岩にはいつも感動させられています。
なんだか、スモークの中から怪獣が現れたみたい・・・。


あら、阿弥陀様もお出ましに・・・。



強風のようですね~。
お姿を見れただけでもありがたいことです。
南無阿弥陀~。


南無とは仏教用語で帰依するという意味なのだとか。

また何時か、訪れさせてくださいまし。


12:40 美濃戸駐車場着。
帰り際、赤岳山荘のおばちゃんに、「駐車場代、わかりましたか~?」と挨拶。
「お兄さんがいれていってくれたの~」とのこと。
お、お兄さん・・・って。
見てくれはオジサンなのに、お上手ですこと(爆

赤岳山荘にも犬がいる。
今回、私も犬を車の中に連れてきていたので、
山荘のおばちゃんと犬の話で少々盛り上がる。
楽しいひと時でした。

また、お世話になりますよ~。

その後、例によって温泉に浸かり、美味しいラーメンを食べて帰宅。
贅沢ですね(笑。












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