ナチュログ管理画面 トレッキング・登山 トレッキング・登山 北陸・甲信越 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

スポンサーリンク



上記のお知らせは30日以上更新のないブログに表示しています。
記事を更新するとこのお知らせは表示されなくなります
  

Posted by naturum at

2008年12月29日

27日、天狗岳

朝少し早起きをして、八ヶ岳にある天狗岳に行ってきました。
今回のコースは、唐沢鉱泉~中山峠~天狗岳~西尾根~唐沢鉱泉。

この日はとても冷え込んで、駐車場で車の温度計を見るとマイナス12度。
車中で完全装備に着替え、唐沢鉱泉を6:00出発。
あたりはまだ暗くトレースの消えた山道を、旧式ヘッドランプの暗い豆電球の明かりで歩きます。

6:30頃、樹林帯の中はまだ暗い。
カメラ内蔵のストロボを発光させて樹林帯の様子を写してみました。


この静寂がなんともたまらなく好きだ。


一時間ほど歩いたところで、奥蓼科温泉郷方面からの道に合流すると、バッチリとトレースの跡が。
周囲も明るくなり、雪の付いた面白い形の木々を眺め歩く。
飽きることのない光景。

進行方向左、北斜面の中山に陽が当たり始めた。


青と白、明と暗。
雪山の魅力の一つだと思う。


目安のクロユリヒュッテ7:50到着。
南側に見える山を。

クロユリヒュッテの玄関に下げられてた温度計を見るとマイナス18度。
自分の吐いた息が凍りついて、胸のあたりが真っ白になっていた。

中山峠まではあと僅かで、稜線に出る。
空を見上げると、雲がすごいスピードで飛んでゆく。
これまでの樹林帯の中の静寂の世界から一変、厳しい世界になりそうだ。

中山峠~天狗岳の稜線上で。


えびのしっぽ


こうなると道標も十字架のようです。


好きな風景です。



8:30、この辺りから樹林帯を抜け強風をまともに浴びる。
飛んでくる雪の粒が頬に痛い・・・。
フル充電したばかりなのに、カメラのバッテリーもあまりの冷たさにダウン。
カメラ本体も真っ白に霜が降りたようになっていた。
自分はどうかと云うと、
まつ毛も鼻毛も凍っている。
天狗岳山頂では写すことができなかった。
バッテリーを懐の奥に入れ、体温で回復を図る。

強風にさらされた東天狗岳を早々後にして、
西天狗岳への鞍部で一休み。

「復活したかな?」とバッテリーをカメラに戻してみる。

写せましたよ、やっと。
10:00、鞍部から東天狗岳を振り返って。


ガスと雪煙で真っ白になってますね。やれやれだ。

同じく強風の西天狗岳もさっさと逃げるように通り越し、
ホッとできる樹林帯まで西尾根を下る。

木々の形が面白かった。


幾何形体の木々シリーズかな?





途中、第二展望台より硫黄岳方面を振り返る。10:37


下ってきたばかりの西天狗岳を。



西尾根は、展望の開けたところが少ない。
樹林帯の尾根。


陰になってしまった樹林帯は凍てついて見えるが、
日の当るところはほっとする雰囲気。



「おっ!雲が切れた」と一枚。



第一展望台まで下りてきてようやく風も穏やかに。
あったかいお茶を入れて一息・・・。11:30


12月の初めに同じく八ヶ岳の赤岳に登った時には、
おにぎりとペットボトルのお茶を持っていったのだが、
凍りつく寸前まで冷えたおにぎりは、そりゃもうつらいもので。
そこで今回は、「お茶だけでも温かいものを」とガソリンコンロを持参してみた。
贅沢にも、アールグレイの紅茶を沸かして。
食料の方は、おにぎりに変えて菓子パン・・・・・・・・だったけど。
体は温まりましたよ~。

因みに、今回持っていったペットボトルのお茶は飲み口のところで完全に凍りつき、
ピッケルの石突で穴をあけて飲んでいました。
ザックの中でゆさゆさと振られるのに凍るんですね~。

それはともかくまぁ、日帰り登山なんてこんなもんでしょ。
でも次はラーメンでも作ろうかな?


お茶場にした、第一展望台からの眺め。
南方、赤岳~阿弥陀岳。


北方、蓼科山方面。



最後は北アルプス方面を。
中央は霧ケ峰、車山。



この後、山の北斜面を一気に下り唐沢鉱泉に戻りました。
もちろん温泉にも入ってきましたよ~。
山の後の温泉は本当に気持ちが良い。

顔にお湯をかけたらヒリヒリとして、???と思って鏡を見たら、顔が凍傷に。
青紫色に腫れているではないか・・・。(それも右側だけ、誰かに殴られたみたいに)
そういえば、中山峠から天狗岳に向かう途中、
南に向かって歩くので西風がまともに顔の右側に当たっていたっけ。
天狗岳山頂付近での気温はマイナス20度程までは下がっていたのだろうか、
山に行く人ならご存知のことと思うが、風速による体感気温というのがあって、
風速1メートルにつき、体感温度は1度下がると云われている。
歩くことはできたが、結構ふらつかされたから20メートルを超える風が吹いていたとすると・・・。

山を甘くみてはいけませんね。
次は「目出し帽」でもかぶっていきましょうか。




  


Posted by じん at 13:23Comments(10)登山